水商売賃貸情報ブログ
「メゾネットタイプ」について
みなさんこんにちは。
今回は、住まい探しをしている方の間で、ここ数年じわじわと注目を集めている「メゾネットタイプ」のお部屋について、詳しくご紹介していきたいと思います。
賃貸物件を探していると、「メゾネット」という言葉を目にする機会が増えてきたものの、「名前は聞いたことがあるけど、実際どんな間取りなの？」「ロフト付きのお部屋とはどう違うの？」と、はっきりとイメージできていない方も多いのではないでしょうか。
なんとなくおしゃれそう、開放感がありそう、という印象はあるけれど、実際の住み心地や使い勝手についてはよくわからない……そんな声もよく耳にします。
そこでこの記事では、メゾネットタイプのお部屋がどのような住まいなのかという基本的なところから、具体的な特徴や魅力、そして実際に住む前に知っておきたい注意点まで、できるだけわかりやすく、丁寧にお伝えしていきます。
「自分のライフスタイルに合うかどうか」を考えるきっかけとして、ぜひ最後まで読んでみてください。
まず、「メゾネット（maisonnette）」という言葉についてですが、これはフランス語で「小さな家」を意味する言葉です。その名の通り、日本の集合住宅においては、室内に専用の階段が設けられ、上下2層以上のフロア構造になっている住戸のことを指します。
建物自体はマンションやアパートでありながら、室内は縦に空間が広がっているため、一歩足を踏み入れると、一般的なワンフロアの住戸とはまったく違った印象を受けることが多いのが特徴です。
外観だけを見ると、周囲の住戸と特に変わらないように見えても、ドアを開けた瞬間に現れる内階段や吹き抜けは、まるで戸建て住宅のような雰囲気を感じさせてくれます。
また、メゾネットとひと口に言っても、そのバリエーションは意外と豊富です。マンションの中?上層階にまたがるタイプもあれば、1階と2階を使った低層メゾネット、さらには3層構造になっている物件も存在します。住む人のライフスタイルや好みに合わせて選択肢が広がっているのも、人気の理由のひとつです。
ここでよく比較されるのが「ロフト付き物件」との違いです。
ロフトは、天井の高さを活かして設けられた中二階のようなスペースであることが多く、寝室や収納として使われるケースが一般的です。ただし、建築基準法の関係から、天井高や床面積が制限されている場合も多く、あくまで補助的な空間という位置づけになります。
一方、メゾネットは上下階それぞれが正式な居住スペースとして設計されており、階ごとにしっかりとした床面積と天井高が確保されています。そのため、生活空間としての快適性や自由度は、ロフトよりも高いと言えるでしょう。
「しっかりと空間を分けて暮らしたい」「ロフトだと少し窮屈に感じる」という方には、メゾネットの方が向いているかもしれません。
それでは、ここからはメゾネットタイプの具体的な魅力について、さらに掘り下げていきましょう。
まず多くの方が魅力として挙げるのが、「戸建て感覚で暮らせる」という点です。
リビングやダイニング、キッチンなど、日中の生活の中心となる空間を1階に配置し、寝室や書斎、ワークスペースを2階に設けることで、オンとオフの切り替えがしやすくなります。生活にメリハリが生まれ、気持ちの面でも快適に過ごせるという声は少なくありません。
また、来客があった際にも、プライベートな空間を見せずに済むというメリットがあります。特に在宅ワークをしている方や、趣味のスペースを大切にしたい方にとっては、この「空間を分けられる」という点は大きな魅力と言えるでしょう。
次に注目したいのが、防音面でのメリットです。
集合住宅に住むうえで、どうしても気になりやすいのが上下階の生活音。足音や物音が原因でストレスを感じた経験がある方も多いのではないでしょうか。
その点、メゾネットタイプであれば、上下の階がすべて自分の専有スペースになるため、下の階の住人に足音を気にする必要がありません。お子様がいるご家庭や、ペットと一緒に暮らしている方にとっては、精神的な負担が軽減されるのは大きなポイントです。
音に対するストレスが少ないだけで、日々の暮らしの快適さは大きく変わってきます。
さらに、デザイン性や開放感の高さも、メゾネットならではの魅力です。
吹き抜けを取り入れた間取りや、大きな窓を設けた設計では、自然光が室内にたっぷりと入り、時間帯によって表情が変わる空間を楽しむことができます。天井が高い分、実際の床面積以上に広く感じられるのも特徴です。
フロアごとにインテリアのテイストを変えたり、階段周りにお気に入りの照明やグリーンを配置したりと、住む人の個性を反映しやすいのもメゾネットの魅力と言えるでしょう。
一方で、メゾネットタイプには事前に知っておきたい注意点もあります。
まず挙げられるのが、住戸内に階段があることによる生活動線の問題です。たとえば、洗濯機が1階にあり、物干しスペースやバルコニーが2階にある場合、洗濯のたびに階段を上り下りする必要があります。
日常的な動作だからこそ、人によっては「少し面倒だな」と感じる場面が出てくるかもしれません。
また、冷暖房効率の面でも注意が必要です。
上下階で空間がつながっているため、夏は上の階に熱がこもりやすく、冬は下の階が冷えやすいといった温度差が生じることがあります。特に吹き抜けのある物件では、エアコンの効きが偏りやすいため、設備の配置や断熱性能もしっかり確認しておきたいポイントです。
サーキュレーターや追加の空調設備を上手に活用することで、快適さを保つ工夫も必要になってきます。
さらに、内階段がある分、使える床面積が実質的に少なく感じられる場合もあります。
階段は移動のために欠かせない設備ですが、その分、収納や家具の配置に使えるスペースが制限されることも。ただし、最近では階段下を収納として活用できる設計や、デザイン性の高い「見せる階段」を採用している物件も増えています。
単なるデメリットとして捉えるのではなく、インテリアの一部として楽しめるかどうかも、ひとつの判断基準になりそうです。
こうした特徴を踏まえたうえで、メゾネット物件を選ぶ際には、自分のライフスタイルとの相性をしっかり考えることが大切です。
家族構成、年齢、在宅ワークの頻度、日々の生活リズムなどによって、階段の上り下りが「良い運動」と感じられるか、「負担」と感じるかは大きく変わってきます。
気になる物件が見つかった際は、ぜひ実際に現地を訪れ、空間の広がりや階段の使い勝手、上下階の距離感などを体感してみてください。写真や間取り図だけではわからない発見がきっとあるはずです。
メゾネットタイプのお部屋は、「集合住宅の中にある一戸建て」のような感覚を、比較的手の届きやすい条件で実現できる、魅力的な選択肢です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
みなさんの住まい選びのヒントとして、少しでも参考になれば幸いです。
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